デイトレに挑戦しようと決めたのなら、まずは、とにかく「知識」を早く得ましょう。
ダイエットと一緒で、「知識」を得ても、デイトレができるようになる保証はありません。
経験から得ていくものの方が遥かに多いです。
しかし、
「知識」がなければ、トレードをすることすらできませんし、できるようになるまでの時間もより長くかかるようになります。
時間を有効に使うために、デイトレに関連する「知識」をまずは増やしていきましょう。
「知識は身を助ける」この言葉に、間違いはありません。
株式投資の基礎知識やトレード手法に関する知識はもちろん重要です。
しかしそれ以上に、大切な「知識=考え方」は、メンタル管理についての知識です。
今回は、トレードで一番難しい、「メンタル」に関連する書籍をご紹介します。
トレーダーに一番必要なのは、自己コントロール
トレードをしていると、メンタル管理の難しさを嫌でも味わいます。
ようやく、「やるべきことがわかるようになってきた」と思っていても、メンタルが崩れると、勝てなくなります。
分かるとできるの間に大きな壁があります。
トレードは、自分の裏にいる人々との闘いに焦点がいきがちですが、「自分自身との闘い」という一面の方が数倍大きいです。
自分のルールを守り、「やるべきことができる」かは、全て自分のメンタルにかかっています。
できない期間が長くなるほど、できない自分が心の中に取りついて、ますます怖くなってできない期間が長くなる。(私のことです)
デイトレを始めて、まずは、基礎的な内容や、手法本を読みますが、それと同じくらい大切なのは、投資心理学本。
基礎本やチャート本だけでなく、投資心理学の本を読んで下さい。
デモトレでできていたことが、いざ資金を投入するとできなくなる心理について、「なぜそうなるのか?」を知ることができます。
気になった言葉は、「メンタルノート」を作って、書き留めておくと後で読み返せます。
それが、面倒なら、付箋や線を引いておくだけでもいいです。
トレードはやり難いことがやるべきこと。
やり難いごとが当たり前に(習慣化)できるようにならなければ、できるようにはなりません。
まず初めに読むことをおすすめします。
ゾーン 相場心理学入門
相場心理学の本で、これほど的を得ている本はないのではないでしょうか?
どんなトレードスタイルの方にもおすすめできます。
ゾーンというのは、極限の集中状態に入ることです。
勝利したスポーツ選手が「あの時、ゾーンに入っていた」と話しているのを聞いたことはありませんか?
投資も、究極の集中状態で身体が思い通りに動く感覚で、するべきだと述べられています。
トレーダーとして、どのような心理状態で相場に臨むべきなのか、心理学の観点から分かりやすく教えてくれる一冊です。
「ゾーン」とは、恐怖心ゼロ、悩みゼロ、淡々と直感的に行動し、反応すること!(帯より)
自分のメンタル、手法に行き詰まりを感じた時に、繰り返し読んでいます。
特に、損切り違反を繰り返えした時に、この本が響きます。
だから、勝てないのだと…
投資を確率で考え、「考えないこと」の大切さが身にしみます。
初心者としてトレードを始めた時よりも、ある程度経験を積んでから再度読み返した時の方が、より内容への理解が深まります。
相場心理学は、大きく変わるものではないので、前作のゾーンの出版が10年以上前のものだとしても、内容が色あせることはありません。
こちらの「ゾーン 最終章」は、集大成として、2017年に出版されました。
前作のゾーンと重複する内容が多いので、前作で十分なトレーダーさんも多いかもしれません。
印象としては、こちらの最終章の方が、翻訳が分かりやすいです。
分厚い本ですが、トレーダーを続けていると、心に響く言葉が満載で、すらすら読めます。
どちらかを買われるのなら、こちらの方が読みやすく感じられると思います。
トレードを続けていくのなら、買うべき一冊です。
私自身は、どちらの「ゾーン」の、書籍も音声も、持っています。
すっと入ってくるので、音声おすすめです。
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お薦め! Amazon Audibleで「ゾーン」相場心理学入門を、無料で聴く方法とは?
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デイトレード
私が初めて購入したトレード心理学本です。
内容があまりにも濃くて、衝撃を受けたのを、今でも覚えています。
書くことが多いので、数日かかってノートに書き留め、結局本にも線を引き、付箋にも内容を書き出しました。
今思うと、「そこまで必要?」って思いますが、悩んでいたんでしょうね。。。
直接線を引き、付箋にも内容を書いたのは大正解でした。
つい最近、負けが続いた時、付箋を付けた部分を読み返し、自分を客観視することができました。
手法などは載っていません。
デイトレードに必要な考え方が、凝縮されており、デイトレ心理学を深く学ぶことができます。
デイトレを始める前に心構えとして読むのもいいですし、
自分の方向性に迷いが生じた時、勝てないと悩んだ時など、その時の自分の考えのぶれを減らすために、本質的な考え方を振り返るために、手元に置いて読んでほしい一冊です。
「ゾーン」は、心理学的な観点から書かれているので、初めて読む相場心理学の本としては、「デイトレード」の方が読みやすいです。
ちなみに、訳されているのは、林康史氏。
林康史氏ご自身の本も、名著です。
「デイトレード」を読んでから、「ゾーン」を読むと、「ゾーン」の相場心理学が、より深く理解できると思います。
悩めるトレーダーのためのメンタルコーチ術
著者は、トレーダーでもある精神科医です。
トレーダーが直面するメンタル面の問題について、改善方法やストレス解消方法など、具体的な内容が書かれています。
人が考えている意識(顕在意識)は氷山の一角であり、ほとんどの意識は潜在意識によって、良くも悪くも操られています。
トレード手法は、知識としてある程度の経験を積めば、使うことができるようになりますが、勝てるようになるには、自分をコントロールすることが不可欠です。
セルフコーチをすることで、自分の潜在意識を変え、「自分の習慣を改善する」ため、自分と向き合うための本です。
トレードで、さまざまなアドバイスをうけても、最終的に変えていくのは自分自身です。
ある程度、トレードができるようになってきても、勝てるようにならない時、勝てるようになってきたと思っていたのに、急に勝てなくなってしまった時、分かっていても変えられない自分に、落ち込んだ時、精神面からの手助けをしてくれます。
「トレーダーのためのメンタルコーチ術」という題名の、心理療法の本です。
世紀の相場師ジェシー・リバモア
世界恐慌で莫大な利益を得た伝説の相場師、ジェシーリバモアの伝記です。
サクセスストーリーでありながら、最後にはピストル自殺したリバモア。
波乱万丈の人生を物語として読みながら、株式投資をする上での考え方についての記述がいくつもあり、勉強になりました。
ぶ厚い本ですが、あっという間に読めます。
「人は、恐れるべき時には願い、願うべき時には恐れる」
・ルール通りの損切りできない時、祈りを捧げている
・自分の思い通りに相場が動いた時、含み益の減少を恐れて早々に手じまいしてしまう
裁量トレードが損大利小に傾く人間心理を、簡潔に言い現わしている言葉ですね。
読み物としても面白いので、読んでいただきたい一冊です。
伝説のトレーダー集団 タートル流投資の魔術
伝説のトレーダー集団「タートル」について書かれた本です。
同じルールを教わったのにも関わらず、なぜ異なる結果となったのか、心理面からの危さについて説いています。
タートルの手法についても書かれていますが、私は、トレードの心構えを教えてくれる本として、感銘を受けました。
ルールは、確率的に期待値がプラスであればいい。
それよりも必要なのは、感情に支配されず、一貫性を持って、自分のルールを守りつづけることができるかどうか。
ほんの小さな違いが、勝てるトレーダーになれるかなれないかについて、考えさせられます。
精神論的な記述が多く、人生について語られる場面もあり、
「自分だけの道を歩み、たまに何かの試みに失敗してもくよくよしない。それも人生の一部であることを知っているから」
という一文が印象的でした。
トレードを始めたばかりの時は、内容が理解できず、難しく感じました。(私だけかもしれませんが…)
ある程度取引を経験してから読み直すと、より理解が深まる本です。
「デイトレードで必ず役立つ投資メンタル本 厳選5冊」のまとめ
トレードに欠かせないメンタル本として、5冊の本を紹介しました。
「ゾーン」
「デイトレード」
「悩めるトレーダーのメンタルコーチ術」
「世紀の相場師 ジェシー・リバモア」
「タートル流投資の魔術」
投資には、メンタル管理が欠かせません。
どの本も、デイトレを始めた当初は、内容が難しいと感じられるかもしれませんが、
デイトレを続ければ続けるほど、これらの本に書かれてある内容の意味と重要性が、理解できるようになってきます。
感情の波に支配されず、一貫したルールでトレードを続けることは言うがやすし、実際には大変難しいです。
マイルールがあっても、感情を抑えてトレードすることがいかに重要なのか、しかしこれが当たり前のようにできるようになっていけば、トレードで勝てるようになることもうなずけます。
トレードを始めた時は、手法探しに重きを置いてしまいがちですが、デモトレから本格的にトレードを始めた時、メンタル管理の重要性について痛いほど知ることになります。
ここで紹介させていただいた本が、あなたのメンタル管理のお役に立てると幸いです。
ぜひ、株本の有効活用法の記事も読んでみて下さいね。
きっとお役に立てると思います。
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