デイトレ基礎知識

デイトレ初心者が知るべき、信用取引のメリットとデメリットとは?

投稿日:2018年6月1日 更新日:

過去の記事でも、何度か触れてきましたが、信用取引とはどのような取引でしょうか?
信用取引について、理解を深めるために、改めて考えていきましょう。

なぜなら、今後トレーダーを仕事としていくのなら、信用取引について理解を深めておくことは、メリットを生かし、リスクを回避するために大切な知識だからです。

今までの記事と重複する部分もありますが、ご理解ください。

現物取引と、信用取引の違いについて

株のトレードには二通りあります。

・現物取引

・信用取引

現物取引について

まずは、現物取引についてのおさらいです。

現物取引とは、一般的な株取引の事です。

現物取引は、手持ちの資金額内でしか買うことができません。100万円の資金があったら、100万円までの株しか買うことができません。

「この株上がりそうだな、買おう」

「上がった!利益になったから売ろう」

(提供:日興証券)

買った株が、値上がりしないと、利益が出ることはありません。

相場は、上がる時ばかりではありません、下げ相場が続くときもあります。
上げる速度よりも、下がる速度の方が急降下です。

そんな時、トレンドに逆らってエントリーすることは、リスクが大きくなります。

現物取引では、下降トレンドでは、買いたくても買えない状態が続きます。

チャートで判断し、逆張り思考で買うこともありますが、トレンドに逆らって、買いでエントリーするということは、ある程度のリスクを覚悟なくてはいけません。

トレンドが下向きなのなら、売りでエントリーする方が、リスクは低いと言えます。

信用取引について

信用取引とは、手持ちの資金を証券会社に預け、それを担保にして、資金や株券を借りて行う取引の事です。
この預けた資金の事を「委託保証金」と言います。
これを担保に、株の売買をするのが、信用取引です。

(提供:SBI証券)

 

信用取引と、現物取引の主な違いについて

1.信用取引は、手持ちの資金の約3倍まで取引ができる

信用取引を使えば、資金の約3倍の代金まで売買することが可能です。

例えば、50万円の資金を委託保証金として預けたら、その約3倍の150万円までのトレードができるわけです。

少ない資金を効率よく使えることになります。資金が少ない人にとって、大きなメリットになります。

委託保証金は、現金ではなく、手持ちの株券で代用することも可能です。
ただし、時価で評価されるわけではありません。だいたい時価の8割と考えておきましょう。

これを「レバレッジ効果」と言い、うまく取引ができれば、少ない元手でより大きな利益を得られる可能性があります。

信用取引で株を買うことを「信用買い」「買建て」と言います。

 

レバレッジ効果で注意すべきこと

うまくいけば、3倍の利益を出せるということは、その逆もありえます。

3倍のスピードで資金がなくなる可能性もあるのです。

資金の3割下落したら、資金がゼロになってしまいます。

例を挙げてみます。

現物買いで損失がどんなに拡大しても、手持ち資金の額以下になることはありません。
信用取引で、100万円の資金を担保にして、300万円分の銘柄を買ったとします。

もし、値下がりして、株価が200万円になったら、200万円で売ることになります。手持ちの資金、100万円がすべてなくなってしまいます。

そんなに買うことはないと考えるかもしれませんが、株価は連日ストップ安になることもありえます。

高値をつかんで、損切りができず、連日ストップ安。
一気に資金を失うどころか、借金を背負うことになりかねません。

資金が少ないうちは、レバレッジをかけて増やしたいという気持ちはよく分かります。

しかし、常にリスクが付いて回るということを意識し、トレードに慣れないうちは、自己資金内で資金内で回転させていくべきというのが、私の考えです。

 

2.信用取引は、「売り」から取引をはじめられる

株式相場は上がる時ばかりではありません。

「全体的にトレンドが下がっている。」「今日は値下がりしそうだ。」
こんなときでも、利益をねらうことができます。

( 現物取引の場合 )

株価が下がりそうなので様子を見よう

(信用取引の場合)

チャンスだ!売り建てをして利益をねらおう

(提供:日興証券)

 

信用売りでは、手元にない株券を先に借りて売ります。
そして、株価が下がったら、その株券を買い戻して、差額が利益となります。

ポイント

信用取引は、先に買って後で売る、というごく普通のトレードができるのはもちろんのこと、
この逆の買って売るというトレードができることが、大きな特徴です。

信用取引で株を売ってから買い戻すことを「空売り(からうり)」「売り建て」と言います。

私は、最初このことが理解できませんでした。「売りは怖い」と思い込んでいました。
ただ、買いから入るのか、売りから入るのかの違いと理解すれば、デイトレで売り建ては怖いことではありません。

「売り」からも「買い」からも始められる信用取引は、現物取引と比べて、収益チャンスが増えます。

 

ただし、注意点があります。

売り建てできる株は限られているということです。

株を借りることができる銘柄のことを貸借銘柄
株を借りることができない銘柄のことを信用銘柄 と言います。

それとは別に、証券会社独自に売り建てできる銘柄があります。
一般信用取引と言います。こちらも、売り建てが可能です。

金利は高めに設定されていますが、
売から入れない株が売り建てできるのは、トレーダーとしては、大変魅力的です。

私は、デイトレは、松井証券の一日信用取引を利用しています。

松井証券には、「プレミアム空売り」というのがあり、デイトレーダーに人気の今が旬の銘柄を売ることができます
一日で決済する売り建てできる証券会社には、SBI証券の「HYPER空売り」楽天証券の「いちにち信用」などもあります。

デイトレーダーにとって、空売りをすることは大きなメリットになるので、ぜひとも覚えていきましょう。

デイトレードの手数料と空売りに特化した証券会社とは?

 

空売りで注意すべきこと

信用買いのリスクは、限度があります。
100円の株を買って、株価が1円になっても、損失は99円で済みます。
損失額が、売買代金以上になることはありません

しかし、空売りの損失額は分かりません。
たとえば、100円の株を買って、空売りしたとします。
空売りは、株価が下がると利益が出て、上がると損失が発生します。

株価が200円になると、100円の損失。300円になると、200円の損失。400円になると、300円の損失…
このように、空売りの損失額は無限です。「青天井」と言われています。

しかし、恐れる必要はありません。
レバレッジ効果を抑える
損失が拡大する前にロスカットをする。

これができれば、損失は限定されます。対処をしっかり行って、空売りのメリットだけを活かしましょう。

証券会社独自の空売りの手数料は高額なものもあります。

高額な手数料をかけても、空売りするべきトレードなのか?
空売り手数料を、必ずチェックしてから空売りを仕掛けるようにしましょうね。

 

3.信用取引では、同じ保証金で、一日に何度も取引ができる

法の改正で、2013年より、信用取引に係る委託保証金の計算方法が変更となりました。
これによって資金効率の高い信用取引が可能となったことが、デイトレーダーが増えるきっかけとなりました。

ポイント

1.同じ保証金で一日に何度でも信用取引ができる

2.売買で得た確定利益は瞬時に次の信用取引に利用ができる

3.建玉返済後すぐに追証解消と保証金の引き出しもできる

デイトレーダーにとって、こんなにも喜ばしい法改正はありません。
これらの法改正によって、資金を回して複利効果で増やしていくことが可能になったのです。

資金が少ないと、すぐに使い切ってしまい、儲けられるチャンスがあっても、トレードができないのではないかという心配が不要になりました。

デイトレードのやり方次第で、資金の効率を上げ、50万円しかないとしても、一日で数100万円分の取引をすることも可能です。

資金の使いまわしは、デイトレードの大きなメリットの一つです。
少ない資金でも、うまく回すことができれば、大きく儲けることが可能です。

 

4.信用取引では、追証に注意!

信用取引を利用するときに、注意しなければならないのが「追証」です。追証とは、追加委託保証金のことです。

証券会社によって異なりますが、建玉を維持するためには、必要な保証金額が定められています。

株価は変動するので、思惑とは逆に動いた場合、含み損が発生します。

その含み損により、委託保証金率(建玉に対して、保証金がどのくらいの比率かという数値)が多少低下しても、証券会社は保証金の追加を求めてくることはありませんが、
法令により最低20%という下限は決められているので、25%以上の維持が必要と考えておくとよいでしょう。

例えば、委託保証維持率30%とは、100万円の投資を行うには30万円の証拠金を預けなければならないということです。

投資先の株価が下がり、80万円になった場合、20万円の含み損が出てしまいます。この含み損は、証拠金から差し引かれるので、10万円の証拠金で80万円の投資を行っていることになり、最低委託保証維持率の20%を下回ってしまい、追証が発生します。

追証が発生したら、指定された日時までに保証金を追加して保証金率を回復させないと、強制的にすべての建玉を決済されます。
追証が発生するということは、トレードに問題があるということです。

デイトレーダーの場合、一日で取引を終了させ、建玉を返済させるのであれば、それほど敏感になる必要はありません

追証は、未熟なトレーダーに発生する「警告」ととらえて、持ち越しトレードするときには、常に注意しておきましょう。

↓ デイトレードで、一日信用取引を利用するのなら、その日のうちに建玉を返済されるので、追証が解消されます。

(提供:SBI証券)

注意する対策

・最大限までレバレッジをかけない
・委託保証金はできるだけ多めに入金して委託保証金率に余裕を持たせる

 

5.信用取引には、コストがかかる

信用取引の売買手数料は、通常の現物取引よりも手数料を安くしています。
信用取引には貸株金利、貸株料、逆日歩など通常の現物取引にはないコストがかかります。

デイトレードであれば、一日で返済するので、気にする必要はありません。

貸株金利とは、証券会社から資金を借りていることになるため、その借りている資金に対する支払金利です。

貸株料とは、空売りした投資家は証券会社から株を借りてそれを売っていることになるため、その借りた株の利用料として請求されるコストのことで、買方金利に対して売方金利と呼ばれることもあります。

逆日歩とは、信用取引の売り方が買い方に対して支払うコストの事です。

貸し株超過の場合に、不足する株を調達するためのコストの事です。この貸し株超過が大きく、株式調達の困難度合いが高ければ高いほど、高額の逆日歩が発生します。
不足分については、貸し株をしている人だけでなく、信用取引を行っている買い方全部を含めて株式などの供給者と考えます。

信用取引の種類について

信用取引には

一般信用取引制度信用取引の2種類があります。

一般信用取引とは、投資家と証券会社の間で結ぶ契約です。

投資家は、証券会社から借りた資金に、金利を上乗せして返済する必要があります。
金利や返済の期限などは、証券会社側で自由に決められます。

一般信用取引は、制度信用取引よりも、金利が高いです。

「プレミアム空売り」「HYPER空売り」「いちにち信用」は、一般信用取引の中でも、その日のうちに決済するデイトレーダー御用達の一般信用取引で、空売りできない銘柄が空売りできます。

「みんなが欲しい。」だから、金利が高くなるんですね。

優待のクロス取引も一般信用取引を利用している方が多いです。

なぜなら、一般信用取引は、逆日歩がかからないからです。

みんなが欲しい=株が足りなくなる=逆日歩がかかる

高額な逆日歩がかかる可能性を回避するために、一般信用取引を使うので、優待のクロス取引は常に争奪戦です。

制度信用取引とは、証券取引所が公表している制度信用銘柄選定基準を満たした銘柄のみを対象としている信用取引です。

返済期限は6か月以内と決められていて、金利も証券取引所ごとに決めらています。選定基準が厳しい分、銘柄に信頼性があるので、
一般信用取引に比べて、貸出金利は低めです。

デイトレードでも、売りができる貸借銘柄を、積極的に活用しましょう。

 

信用取引の、買い残と売り残について

一般信用取引と制度信用取引を合計した信用取引全体が、買い残、売り残の株数となって表示されます。

買い残とは、信用買い残の事で、信用取引によって買い付けたものが、まだ決済されずに残っている状態のことです。
株価が上がることを期待している投資家が多い」ということが、読み取れます。

売り残とは、信用売り残の事で、信用売りされたまま、まだ決済されずに残っている状態のことです。
株価が下がることを期待している投資家が多い」ということが、読み取れます。

買った人は、いつか利確する。売った人はいつか買戻しする可能性があることから、

  • 「買い残は」将来的な売り圧力
  • 「売り残は」は将来的な買い圧力    と言われています。

信用倍率とは、信用買い残÷信用売り残の計算で出す数値です。
つまり、信用買い残と信用売り残が同じ場合は「1」となります。

信用売り残高に比べて、信用買い残高の方が多いほど信用倍率は上昇します。

一方、信用倍率が1倍を切っている場合は、信用売り残高の方が信用買い残高より多いことを表します。

信用倍率の高い銘柄は、下げ始めると下げ続け、信用倍率の低い銘柄は上げ始めると上げ続ける可能性が高い。

信用倍率が0~2くらいなら気にすることはありませんが、10倍をこえるようなものは、確認しておきましょう。

信用倍率が10倍ということは、信用買いした株が信用売りした株の10倍あるということです。
これらの株は、いずれ売らなければいけないので、株価が下がり始めると利益を減らしたくない人や損失をこれ以上増やしたくない人が一気に売りはじめ、一日中下げ続ける可能性も高くなります。

と言っても、株価上昇中の信用買い残高が増加傾向であっても、株価が上昇している間はそれほど心配する必要はないとも言えます。

なぜなら、株価上昇に伴って信用買い残高も増加していくのが通常です。

信用買い残高の決済を吸収できるだけの大量の現物買いが発生した場合は、信用買い残高の整理が進んで売り圧力が弱まるので、株価はそのまま上昇することもあります。
こうしたケースでは、信用売りの踏み上げにより、さらに株価上昇が加速する可能性もあります。

信用買い残高が大量に残ったまま株価が下落に転じたり、株価下落中に信用買い残高が増加を続ける場合は、含み損の発生がして下落に転じる可能性があるので、注意しましょう。

トレードで、負けイナゴトレーダーにならないためには、信用倍率をチェックしておくとよいですね。




デイトレ初心者が知るべき、信用取引のメリットとデメリットとは?のまとめ

信用取引は、デイトレーダーにとってはなくてはならない取引方法です。

しかし、メリットとデメリットがあることが分かっていただけたでしょうか。

ポイント

手持ちの資金の3倍まで取引ができる

「売り」から取引を始められる

一日に何度も取引ができる

どれも、信用取引でしか得られないメリットです。

上記に書いた信用取引の記述は、知識として知っておくと良いこととして書きましたが、デイトレードは、一日で決済するので、手数料の安さ、逆日歩、金利、などコスト面の負担が少なく、持ち越しによるリスクもないので、デメリットよりもメリットの方が大きいと言えるでしょう。

デイトレードは怖い、信用取引はしてはいけない、と先入観を持つことは、トレードから自分を遠ざける考え方です。

主婦トレーダーにとって大切なことは、トレードのメリットとデメリットについて理解し、自分の許容範囲内のトレードを心掛けることだと、私は思います。

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