今年一番の衝撃が走ったサンバイオ(4592)の暴落。
あまりの下げぶりを目の当たりにし、改めて株の急変の恐ろしさと、資金管理の必要性について、身を引き締めました。
株式市場では、何があるか分からない。
まだ、デイトレを始めていない初心者主婦トレーダーの方に、
このようなことが起こりえるのが相場だということを知ってもらうためと、自分自身の身を引き締めるための備忘録として残しておきます。
サンバイオについて
サンバイオ(4592)は、病気や事故などで失われた神経機能を再生させる細胞を、医薬品として開発しているバイオベンチャー企業です。
マザーズに上場しており、いわゆるバイオ株の一つです。
私も、以前から、大きな値動きに注目していました。
新薬への期待から、株価が急騰したというのもありますが、
それ以上に、短期トレード目的の個人投資家が、値を上げたということも、急騰要因の一つです。
私自身も、上げた理由ではなく、出来高とチャートで判断して、エントリーしています。
事実、出来高の多いサンバイオを、取引しているデイトレーダーは、大勢いました。
そして、
イナゴタワー形成中に突如発表された、ニュースによって、株価が急変しました。
サンバイオに、急落が起こった原因とは?
以下が、急落が起こった理由です。
再生細胞医薬「SB623」の慢性期脳梗塞を対象とした治験で「主要項目を達成できなかった」と発表。外傷性脳損傷以外の開発計画を見直すことも明らかにした。
バイオ株なので、「SB623]という治験への期待感と個人投資家の思惑から、株価が大きく値を上げていました。
期待感から値を上げていたところ、「達成できなかった」という発表があり、失敗が、急落の原因となった訳です。
チャートで見るサンバイオ株の急落
急騰、急落は、過去、多数のイナゴチャートで見慣れているはずなのですが、
ここまでの急騰急落は、恐怖を感じます。
もみ合いを抜けて、4,000円を超えるところは、明らかに、スイングトレードや中期投資でのエントリーポイントです。
その後も、三角持ち合いや、抵抗線上抜け、移動平均線での反発など、デイトレでも、いくつかのポイントがありますね。
それにしても、この急落…
4日連続で、ストップ安となりました。
ストップ安というのは、売りたい人が多いが、
買いたい人は誰もいない状況が続いているため、買値がつかないという状況です。
それが、4日連続続き、5日目にようやく値が付きました。
1月29日の終値が 11,200円です。 ストップ安後の寄り付き、2月5日の寄り付きが2,440円です。
その差額…

もし、サンバイオで、トレードをしていたとしたら?
1.デイトレの場合
デイトレの場合、
その日のうちに手じまいをするので、前日に取引をしていたとしても、この急落に合うことはありません。
これが、デイトレードの大きなメリットです。
では、ストップ安の後で寄り付いた5日目にトレードをするかどうか?
出来高は、その日の全上場銘柄の中でトップでした。
前日のPTSで買ったトレーダーの方もいました。
確かに、多くの人が注目している銘柄です。
その日の5分足チャートです。
午前10時過ぎに、2,440円で寄り付いた後、売買が入り乱れ、終値は、2,620円でした。
出来高トップのなので、大勢のデイトレーダーが参加していたと推測されます。
結果だけ見ると、寄り付きから、終値までで、180円高です。
100株買ったとして、18,000円の利益となります。
寄り付き成り行き買いで買って、終値まで持っている勇気、私にはありません。
日足では、オーバーシュートしていると言えるので、短時間デイトレなら取れそうですね。
2.スイングトレードの場合
もしも…サンバイオをスイングトレードで持ち続けていたとしたら…
ストップ安が続き、1月29日の終値に比べ、8割も安く寄り付いています。
考えたくはありませんが…
てっぺんで買って、寄り付いた時に投げ売りしたとしたら、876,000円の損失です。
そして、もしも… 信用取引でレバレッジを効かせて買っていたとしたら…
損失どころか、追証で、借金を背負うことになりかねません。
レバレッジ効果は魅力的ですが、このような怖さがあることを常に忘れないようにしなくてはと、身を引き締めました。
サンバイオ急落「株は何が起こるか分からない」と常に意識しておこう。のまとめ
株式投資は、何が起こるか分からない。
落とし穴がいっぱいです。
落とし穴がいつあるかわからないということを、常に意識していなければ、大きくメンタルをやられてしまいます。

減るのは、あっという間です。