私は、デイトレで勝つことも負けることもできない日々が、2年続きました。
「なんでできないんだろう?」
頭では、やることが分かっていてもできない…
収支が微利益だったり、プラスにならない日がずっと続いたのです。
いくつか原因がありますが、その一つに「恐怖心」がありました。
2年間のトレードで、上下した金額が、たった23万円の理由
私は、全くデイトレの知識がない時に、軽い気持ちで始め、初日に8万円の資金を失いました。
私のデイトレ資金は、独身時代の貯蓄、200万円です。
最初の損失、8万円の痛手が大きすぎて、精神的なショックは、今もはっきりと覚えています。
全ては、自分が何の準備もなく、無謀なことをしてしまった結果です。
そして、
デイトレ=怖い
という心理状態を作ってしまいました。
その後、くたくたになるくらい勉強しても、
チャートを見続けても、ビビり続けて、勝つことも負けることもできない日々が続きました。
ストレスばかりが溜まります。
始めてから、元に戻すまでに2年かかりました。
その間、200万から失った資金は、たったの23万円。
そして、その次の月に、2年間で失った資金と同じ額以上の利益をいただきました。
失った金額よりも、戻ってきた金額よりも、失った時間に途方にくれました。
勝ち残っているトレーダーは、最初大きく資金を減らしている方が多いです。
最初は大負けを経験したものの、トレードのリスクとリターンの関係性を理解し、
勝てる自分の手法とリスク管理を確立し、勝てるトレーダーへと成長されています。
大きく資金を減らして、多くの経験を積み重ねながら、
そこに戻すまでに時間がかかったというトレーダーが多い中、
私はただただ「恐怖心」で、2年もの間、やるべきことができずにいたのです。
恐怖心を持つとトレードができなくなる
やりたくないことほど、トレードでやるべきことです。
トレードは、人間の本能に反した行為をしているので、誰もがやりがたいことをやらなくてはいけません。
何度も何度も痛い目に合うと、こんな気持ちになりませんか?
「エントリーすることが怖い」
「エントリーしたけれど、持ち続けることが怖い(早く利確したい)」
「損になってしまったらどうしよう?」
「損になったけれど、また戻るかもしれない…」
すべて、恐怖心が起こす感情です。
この恐怖心と闘うことを拒否した結果、私という「利少損少」トレーダーが出来上がってしまったんですね…
「恐怖から逃げていた時間」 = 「トレードで無駄をした時間」
だと、自分を客観視しています。
「恐怖心」があると、冷静な判断ができなくなります。
「自分との闘い」そう思えば思うほど、戦いから逃げてしまっていました。
戦うこと自体拒否しているのですから、参戦していないのと一緒です。
そして、戦いから逃げてしまった自分への自己嫌悪から、自信を失っていきます。
そして、さらにリスクを取れない恐怖症。
うぅ~~~ん、悪循環のスパイラル~~~。
恐怖心を克服しようとしました
恐怖心の克服は、ルールを徹底して守ることからスタートしました。
訓練の繰り返しです。
訓練して、微調整。
また、訓練。
次第に、週間収支、月間収支がプラスになってきました。
しかし、自分との闘い。
どか~~~んと、痛い損切りにあうと、
「やっと光が見えてきた!」と思った時に… ルール違反をすることもありました。
ふりだしどころか、感情的にはマイナスに逆戻りです。
それでは、せっかく決めたルールも台無しです。
恐怖心を持つ前に、トレードをすることの必要性
トレードで恐怖心を持つのは、
「このエントリーで勝たなくてはいけない」
「エントリーをすると、また損切りになるかもしれない」
という、感情が邪魔をしているからです。
勝つことを目的にしているので、当たり前の感情ではあるのですが、この恐怖心があると、全ての判断を遅らせてしまいます。
それは、
「勝たなくてはいけない」
という感情の強さからきています。
「今からエントリーするトレードは、勝つ可能性もあれば、負ける可能性もある」
そう考えてエントリーすると、自分のトレードに変化が現れること間違いなしです!
自分のルールで、
「サインが出てるのみ~つけた!」
「ぽちっ!」
恐怖心を感じる前に、ルールで判断してエントリーができた瞬間です!
恐怖を感じる前に、自らエントリーしなくては、得るものも得られなくなってしまう。
全部で勝たなくてはいけないと思っていると、
エントリーができなくなり、エントリーして負けたと思うと、損切りができなくなる。
1.前日までの下調べで、自分のルールに沿っている。
2.5分足チャートで、自分のルールに沿っている。
3.サインが出ているのなら、即「ぽちっ!」
これができるようになって、チキンで恐怖心いっぱいの私の、勝率が上がりました。
自分自身の脳に、考える余地を与えない。
考えていいのは、寄り付きまで。
今、この瞬間は、どちらに動くかは分からないけれど、
「やってやれないことはない、やらずにできるわけながない」
美味しいトレードほど「みんなが注目している」ので、エントリーは難しいです。
それでも、真っ先に海に飛び込むファーストペンギンのように行動出来た時、
私にずっと足りなかったことは、「恐怖心」の克服という単純なことではなく、
「勝つ可能性も負ける可能性もあることを理解せず、初めから勝負から逃げていた」のだと気が付きました。
「デイトレで、恐怖が先立つと動けなくなる。恐怖心を抱く前に動く!」のまとめ
考えてしまうと「恐怖心」が先に出てしまい、瞬間的な判断が必要なはずなのに、動けなくなってしまいます。
考える余地を脳に与えない。
そのためのルールであり、そのための下調べであり、そのための恐怖を感じる前のトレードです。
人間そんなに単純じゃないし、できない時は落ち込む。
とても、とても、難しいことですが、細く長く(もちろん、太く長くでも!)デイトレを続けていくのなら、
ザラ場中に感情を入れないトレードの訓練を繰り返し、
感情が入ってもいい、ルールと違っていたら「ぽちっ!」と、クリック。
習慣化していくその日まで、修行は続きます。